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なおみさんインタビュー #コリッコ研究会03

コリッコ研究会nu°

コリッコ研究会インタビューシリーズ第二弾は、リネンファッションnu°ディレクターのなおみさんです!なおみさんがお住まいの糸島付近の自然いっぱいのお宅でリラックスしながら、お話を伺った。

一、何をやっているか

1、リネンファッションnu°のディレクション

リネンのお洋服と草木染めを中心に活動しているファッションブランドのディレクションをしている。5年継続してきて固定ファンにもついてもらえるようになり、昨年ご縁あって太宰府のコリッコに拠点を移した。半年ほどコリッコで一緒にカフェ・ショップ運営をしてきた過程で、コリッコとnu°のお互いが協業の方向に歩み寄っていいった。結果的に、nu°ブランドをコリッコの運営会社クォーレが買い取る形になり、現在の統合された体制になっている。引き続きnu°のディレクターとして季節感やインスピレーションを大事にして、服づくりを行っている。

リネンファッションnu°HP

nu° 2020 プロモーション動画

2、ファッションの専門学校の講師

草木染めの体験イベントをたくさんやっていた頃、ファッション専門学校の講師として声がかかった。当時からファッション業界の底上げは必須だと思っていたので、4年前に引き受けて継続している。


二、背景

1、何が良い服なのかが分かる感性

「とにかくいろんな服を買って、着まくった」と幼少期から振り返る。姉達からいい洋服をたくさん買い与えられていた。いろいろな服を着ることで改めていい服は本当にいいんだという感性が自分に生まれた。ここが服が好きになった原点。小学校の時から自分で着る服は自分で決めて着てた。

2、ファッション業界の道のり

学生生活を終えて、何気ないきっかけでアパレルショップで働いてみたら、想像以上にたくさん売ることができた。そこから、アパレル業界に進むことに本格的に興味をもち、服飾系の専門学校に入学と共に上京。しかし、まさかの自分はパタンナーに向いてないと判断。細かな仕事が多い専門職は自分は得意ではないと思ったそうだ。

他の道を探していると、以前、働いていた福岡のアパレルショップの社長が服づくりをするということで、一緒にやらないか誘いを受ける。今度は服の販売だけでなく、服の企画・開発ということで意欲が湧いた。早速、企画メンバーとして抜擢され、また福岡に戻ってきた。その後もいくつか服づくり、販売のプロジェクトに関わってきた。人とのご縁に本当に恵まれていたそうだ。

いくつかのチームに所属し、次から次に洋服づくりをしていく過程でもちろんやり甲斐もあったが、段々と心境の変化があったそうだ。自分が思考と時間をかけて企画した洋服がファッション業界の波に晒されて、次から次へとセール・在庫処分になるスピード感に身体的にも精神的にも無理が生じてきた。当時案件が多い為、自分が企画した全ての洋服が100%理想の服というわけではなかったのが現実だった。

3、独立と服づくりの葛藤

過去、企画に携わった洋服が半年後には叩き売られるという事実に衝撃を受けてきた。これ以上、自分が新たに服を出す意味があるのかという疑問と疲れが生じた。ファッション業界で突っ走ってきた中でたくさん売れた商品の共通点は「自分がその商品をつくる過程で一つも違和感が無く世に出せた」というものだった。

このような経験から自らものづくりをしたくなり、独立。そして、皮小物のブランドを始めた。第一に素材が良いものを選んだ。「なめす」という工程で化学物質を一切使わないもの。その後、結果的にはブランドごと他社へ売却した。理由としては、薄利多売の限界と葛藤が大きかったようだ。結局は在庫してたくさん販売するというサイクルに疲れたという。その後、漠然と自然に触れたいという欲求と農業への憧れがあり、農業研修や農家民泊でいろいろな田舎で時間を過ごした。

4、リネンファッションnu°を立ち上げ

この農業期間で自然に触れ合う事で心身共にリフレッシュして、また服づくりの意欲が芽生えていく。色々と素材と出会う中で、強さと耐久性と自分が好むファッション性を実現させてくれるのがベルギーリネンだった。とにかく一着でも世の中に出せたら良いなという想いからリネンファッションnu°(以下nu°)をスタート。「爆発的に売れるとは思っていないが、売れないとは微塵も思っていない」という。

nu°は始めた当初から、受注生産(セミオーダー制)という形。ある意味、大量生産サイクルから脱した新たな方法の追求も意識していた。生産工場、販売店舗など設備投資が当たり前のファッション業界で、マルシェなどの野外イベント出店でも洋服が売れるぞという挑戦もあった。その他、生地の草木染めワークショップを中心に衣類と自然との繋がりを伝える活動も組み合わせながら、ファンづくり・土台を築いて行った。


三、コリッコと何ができそうか、何を期待しているか

昨年新たに立ち上げた森糸は、みんなが集まれて入れ替わり立ち替わりで縫製ができるシステムを目指して活動している。とはいえ、まずシステム作りは置いておいて、周囲の人たちに呼びかけてみたら、意外と反応があった。基本は各自宅で作業をやってもらう。なおみさんが仕事を受注して、各縫い子さんにお願いしつつ、同時に技術向上をみんなでやっていこうという集まりになっている。時間のないお母さんたちでも社会との関わり+稼ぐという事を体感して欲しいという思いもある。

その他、新しいブランドを作りたいという人のサポートをできればと思っている。極論、素材がよくてセンスがちょっと良ければ成立するという。専門学校の講師の仕事もうまく連携していけそう。

この辺りは、コリッコと一緒に何かできそうと期待している。コリッコには未来を感じている。関わっている人たちの視点がニュートラルなのが魅力的。そして今後もみんなが伸び代があるという事が良い。まさかの一番年齢の若い鎌田(筆者)中心だという事に可能性を感じてくれている。

事例を掘り起こすことももちろんだけど、ないものを作らないといけない。このメンバーでゼロイチが始まる事を期待している。

インタビューを終えて

まさかのご縁でブランドを合併吸収したnu°の創業者のなおみさんのストーリーを改めて聞くことができて、新鮮でした。一般的な買収と異なり、なおみさんも含めて元々nu°に関わってきた人たちとの関係が継続しているからこそ、良いシナジー効果で進んでいける気がしています。鎌田個人的には、ファッションは勉強中でnu°との出会いでより興味が増しました。今後面白い展開に乞うご期待!

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